大切なふたりへ

珠美さんより、大切なご家族へ宛てたラストメッセージです。特別な許可をもらって掲載しています。

※特別な許可をもらって掲載しています。

母へ

このメールを読んでいるという事はもう私は旅立っているのですね。

去年、病気になり万が一の事も考えてメッセージを残しておきました。

実際に書こうとすると、色々なことが浮かびすぎて、なかなか思うようにかけないものですね。本当に「育てて頂いてありがとう。」と言う言葉しか出てきません。私は結婚できなかったので(しなかったので)色々と心配をかけたと思うけど、その分、お母さんとか色々と人とは違う時間を持てることができました。ずっと二人きりでしたしね。

母を残して先に逝く事が本当に気がかりで、心残りです。私は独りもんでしたが本当に恵まれた楽しい人生だったと思います。病気以外はね。なんで私にあんな病魔が襲ったのかは知れないけど、これは必然だから仕方ないのでしょう。私の最後の望みを聞いてください。どうか家を売却して私の保険金、貯金を足して 養護施設に入って余生をゆっくり暮らしてください。入居に関して朱美がちゃんとやってくれる。それから私の部屋のアクセサリーは朱美にあげてください。それ以外は好きに処分してね。(朱美には頼んでおいた。)これは最後のお願いですから意地を張らないで聞いてくださいね。本当にありがとう。そしていつまでも元気で。

                               珠美

朱美へ

朱美、こんな事もあると思っていたのであなたにメッセージを残しました。本当に悔しい。

あなたには姉らしい事は何もしていない。というかあなたの色々な才能に嫉妬していた。私って本当にバカですね。本当にごめんなさい。色々と本当にごめん。あなたはこれからも幸せに生きて。

私は母の事が気がかりです。母の事をお願いします。あなたに面倒を見てとは言わない。私の保険の受取人が母になっています。それをちゃんと申請してください。そしてそのお金と私の貯金、そしてあの家を売却して母に良い養護施設を見つけてあげてください。これは最後のお願いです。母は絶対に嫌がるだろうと思う。その時、このメッセージを見せてください。そして入ってもらってね。あなたがやらないと母は自分からやらないから。たまに母に会いにいってあげて。そして私のアクセサリー。気に入ったのがあれば持っていって使ってください。他は売ってお金の足しにして。朱美、小さい時の事を今、思い出しています。

ありがとう。母を頼みます。

                               珠美